【はじめての土作り④】肥料「三要素」窒素(葉)-リン(花,実)-カリ(根)をわかりやすく解説
今回のブログでは、土作り4回目「肥料(ひりょう)」について、我が家で使った肥料の写真を見ながら、分かりやすく説明します。
このブログを読んでいただけると「肥料」の成分・使い方などが分かります。
畑の土に肥料を混ぜるよ~!!
肥料は野菜の栄養分だよね~
肥料をたくさん混ぜると大きな野菜ができるんじゃないかニャー
量を多く混ぜればいいというものじゃないのよ~逆に枯れてしまうのよ!
野菜は根から土の中の栄養分を水と一緒に吸収します。
この栄養分が少なくなると野菜の成長が悪くなったり、野菜を収穫する時に小さかったり、数が少なかったりしてしまいます。
野菜が大量に必要とする栄養分のうち、土の中で不足がちなのが「肥料の三要素」(窒素・リン酸・カリ)となります。
肥料の袋に大きく「8-8-8」と引き算のような記号が表示されています。
算数のような記号だよね^^;
【8-8-8】これは、
窒素が100g中8g(8%)
ーリン酸が100g中8g(8%)
ーカリが100g中8g(8%)
という意味で表示されています。
次に重要なのがカルシウム(石灰)、マグネシウムです。
この他にごく少量で足りる微量要素(鉄・マンガン・銅・ホウ素・硫黄・モリデブンなど)は、土の中に含まれている量で足りているようです。
肥料の三要素
肥料の三要素とは
- 窒素(N)…葉と茎が成長します。「葉肥え」
- リン酸(P)…開花・実に影響します。「花肥え・実肥え」
- カリウム(K)…根の生育・病害虫の予防に影響します。「根肥え」
この3つを言います。
肥料として土に施すのは、不足しがちな「三要素」が主体となります。
肥料を一度に多く施し過ぎると、もう取り戻すことができません。
肥料が不足していても野菜は枯れることはありませんが、多すぎると枯れてしまう危険があります。
肥料を施すときは、肥料に含まれている成分や効き方をよく考えて、バランスよく散布することが大切になります。
ちょっと少ないかな?ぐらいが丁度よいです。
肥料のまきすぎには注意しましょうね
化成肥料を施す場合、含有成分の高い高度化成肥料よりも、含有成分が低い普通化成肥料を使ったほうが失敗がありません。
肥料を施すの「施す」ってどうゆうこと?
「施す(ほどこす)」その働きを及ぼして影響・効果があるように仕向ける。恵みを与えるという意味だよ
肥料の種類
無機質肥料
科学的に合成されたり、天然の鉱物を利用して作られた肥料で、化学肥料とも呼びます。
「硫安(窒素肥料)」などのように単一の成分を含むものと、2~3以上成分を含んだ「化成肥料」とがあります。
化成肥料は一般に早く効果がる「即効性(そっこうせい)」ですが、効果を遅くする「遅効性(ちこうせい)」と、ゆっくりと効果が出る「緩効性(かんこうせい)」とがあります。
今年、土に混ぜた化成肥料です
8-8-8の化成肥料なのニャー
普通化成肥料は、窒素・リン酸・カリの配合合計が30%未満のものです。
一般的には8-8-8などです。
高度化成肥料は、窒素・リン酸・カリの配合合計が30%以上のものになります。
一般的なものだと15-15-15などです。ただし、肥料の施しすぎによる根の肥料焼けに注意が必要です。
有機質肥料
米ぬか・油かす・草木灰・牡蠣殻石灰・バッドグアノなどがあり、ゆっくりと効果が出る「緩効性」です。
ぼかし肥料(油かす、米ぬか、魚粉などに土やもみ殻などを加えて発酵させたもの)なんかもおススメです。
複合肥料
無機質肥料と有機質肥料を混ぜ合わせて作られた肥料で、両方の特徴を持っています。
例えば「配合肥料」「家庭園芸複合肥料」「化成肥料」などが一般的です。
元肥(もとごえ、もとひ)
土にあらかじめ混ぜておく土台となる肥料のことを言います。
発芽後、または苗が根付いてすぐに肥料を吸収できるよう、種まきや苗の植え付けの1週間前くらいに施しておきます。
また、追肥では施せない深い所へ肥料を施すこともできます。
全面施肥
土の前面に肥料を混ぜます。
根が浅く張る野菜に施します。(キュウリ・かぼちゃ・イチゴなど)
栽培期間が短い小松菜などの葉菜類に行います。
溝施肥
野菜を植える場所に深く溝を掘り、肥料を施し土と混ぜます。
根が深く張る野菜に施します。(トマト・ナス・白菜など)
葉菜類の元肥
葉菜類の多くは生育期間が短く、葉や茎を大きく育てることが必要です。
効き方の早い肥料がよく、特に葉や茎の生育をよくする窒素質肥料を多めに元肥を施します。
果菜類の元肥
果菜類は生育期間が長く、次々と収穫を続けるので、花付をよくするリン酸質肥料を多めに元肥を施します。
根菜類の元肥
根菜類の野菜にはカリが必要です。元肥には緩効性肥料とカリ肥料を施します。
追肥(おいごえ、ついひ)
植物の生育の状態に合わせて栄養を補うために与えるのが追肥です。
一度に多く与えないようにして、少しづつ2~3週間ほど間をあけて与えるのがコツです。
追肥を施す際は、植物が栄養を吸収しやすいように根の先に施します。
根の先は伸びている葉先の真下が目安です。
おわりに
いかがだったでしょうか。
肥料についてわかりやすくお話しさせていただきました。
今年は、堆肥と一緒に「化成肥料」を土に施しました。
今回購入した化成肥料は3㎏入りで、散布する目安は、3.3㎡当たり300~500gです。
我が家の畑は約10㎡なので0.9~1.5㎏、つまり、袋の半分くらいを使うと良いことが分かります。
肥料の三要素「窒素・リン酸・カリ」というものがあるんだったよね
肥料の袋に表示されている「8-8-8」は「窒素8%」ー「リン酸8%」ー「カリ8%」という意味だよ~
肥料には「無機質肥料」と「有機質肥料」そして「複合肥料」があります。これらの肥料を施して「元肥・追肥」を行っていきます
ちなみに肥料には「肥料取締法」という法律があります。この法律によって肥料の品質の保全と製品の責任を明確にしています。肥料の袋や容器には必ず「生産業者保証票」「販売業者保証票」「輸入業者保証票」などの保証票を表示することが義務づけられています。
肥料といってもいろいろな種類があるのね~
どんな肥料でも少しづつ施すのがコツですね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
「図解だからわかりやすい野菜の育て方のコツ」2017年4月30日