【種まき】の意味、水やりをわかりやすく解説
今回は、「種まき」の基本についてお話しします。
このブログを読んでいただければ「種まきのコツ」がわかります。
種まきは楽しいよね~(^。^)
今年、私たちがまく種はこちら!
- 枝豆
- オクラ(去年使い切れなかったもの)
- トウモロコシ(去年使い切れなかったものと、購入したものの2種類)
畑が狭いので、買ってきた種はどうしても使い切れなくて残ります。去年使い切れなかった種は「発芽」が心配ですが、発芽しなかったらまた新たに種をまきます。
残った種はしっかり袋を閉じて保管しているんですよ
うちの畑では、マルチに穴をあけて「点まき」しています。
種のまき方
点まき
数粒づつ等間隔で種をまきます。
トウモロコシやインゲン、ソラマメ、玉ねぎなどの大きめの種は1か所に2~3粒づつまきます。
大根やカブ、白菜などの小粒の種は5~6粒づつまきます。
我が家はこの点まきしたニャー
下の写真は枝豆です
オクラの種です。昨年の残った種をまくので4粒蒔いてみました。
トウモロコシの種です。
すじまき・条まき
棒などを地面に押し当てて列状の溝を作って、その溝に種を等間隔でまきます。
小松菜・ニンジン・ほうれん草などが適しています。
ばらまき
土の上に直接ばらまく方法です。
間引きしながら収穫していく、小松菜・ニンジン・春菊・ほうれん草・コカブ・ラデッシュなどが適しています。
種をまく量
種は発芽しなかったり、発芽後の障害で枯れたりすることを見越して少し多めにまきます。
今回購入したトウモロコシの種は発芽率75%だよ~
種類にもよりますが、発芽のしっかりした種なら種の間隔を1~2㎝ぐらいの薄まきが良いです。少し古くなって発芽力の落ちているような種は多めにまきます。
「すじまき」、「ばらまき」の場合は、「厚まき」になってしまいがちです。「厚まき」とは多くまき過ぎることを言います。
厚まきは次のデメリットがあります
- 間引きに時間がかかる。
- 間引きが遅れると苗が徒長(茎が細くヒョロっとした姿)する。
- 病害虫が発生する。
粒の小さい種は、まくのが難しいのよね
粒の小さい種は袋から小さなトレーなどの入れ物に移し替えて蒔くのがおススメだよ
覆土
種をまいたあとに土をかけて、その上から軽く押さえて種と土を密着させて種の乾燥を防ぎます。
土が乾燥している場合は水やりをします。
水やりは種と覆土が流れないように、種をまく前にあらかじめ水やりをするのがポイントです。
覆土の厚さは、種の厚みの2~3倍が標準で、だいたい0.5㎝~1㎝です。
種には、発芽に光が必要な「好光性種子(こうこうせいしゅし)」と、光によって発芽が抑制されてしまう「嫌光性種子(けんこうせいしゅし)」があります。
「好光性種子」には、ニンジン・バジル・シソ・セロリ・三つ葉・レタス・サラダ菜・ゴボウなどです。土を厚くかけすぎてしまうと発芽しなくなります。
「嫌光性種子」には、かぼちゃ・トマト・ピーマン・メロン・スイカ・ウリ科・玉ねぎ・ニラ・ナス・キュウリ・大豆などです。
種は土の中に埋めるものだと思っていたよ~
鳥に種を食べられないように見張ってるニャ―
発芽
保存状態の良い種を選ぶ
発芽をよくするためには、よい種を選ぶことです。
よい種っていわれても店頭に並んでいるのは袋に入っていて、よくわからないのが本音です。
その種の袋が、店先で直射日光に当たっていたり、高温化に置いてあったような種は品質が落ちて発芽が悪くなっている可能性があります。
保存状態の良い店から購入しましょう。
種の袋の裏に「有効期限」が表示されてあるので確認しましょうね
発芽の条件
種が発芽するには三つの条件が必要です。
- 温度
- 水分
- 酸素
温度
種には発芽できる最低温度があります。一般に春にまくウリ類、トマト、ピーマン、トウモロコシなどは発芽温度が高く、発芽最低気温は15度前後、最適温度23~30度、最高温度は35度くらいです。
秋にまく野菜や根菜は最低温度5度、最適温度15~20度と低い温度で発芽します。
植物を育てる上での「気候の地域区分」が、年間の平均気温を基におおきく4つに分かれています。
「暖地・温暖地・寒冷地・寒地」です。
地域によって種まきに適した時期が違うので種の袋の裏側に書いてある説明を確認しましょう。
私たちの住んでいるところは「寒冷地」になるのね~
水分
水分は多すぎても少なすぎてもよくありません。
カラカラに乾かないよう軽く湿っている状態を保てれば良いですね。
水をかけすぎると酸素の供給が妨げられて発芽が悪くなります。
水をいっぱいかけてあげるとすぐに芽が出ると思ってたニャー
酸素
種も最小限の呼吸をしています。空気不足になると正常に発芽しなくなります。
排水性・保水性・通気性に優れた「団粒構造」の土作りをしておくと酸素が十分に供給されて力強く発芽します。
発芽と間引き
発芽すると本当に嬉しいです。
芽が出た!芽が出た~!!!~~
発芽は暖かい日が続くと2~3日で芽が出てくるのですが、朝が寒い日があったりすると7~10日ほどかかることもあります。
種をまいてから1週間で「枝豆」の芽が出てきました。
オクラの種も無事に1週間で芽が出てきました。
トウモロコシは5日で発芽しました。去年の種は残念ながら発芽しなかったので、新しい種をまき直しました。
発芽したら、芽に光と風が当たるようにします。
ポカポカお日様とそよ風に吹かれると気持ちいいニャー
種は全て発芽するわけではないので多めにまいているので、発芽して、芽がだんだん成長してくると「間引き」をしなくてはなりません。
「間引き」とは、元来は植物を栽培する際、苗を密植した状態から少数の苗を残して、残りを抜いてしまう作業のこと。
Wikipedia
せっかく発芽したのに勿体無いのですが、美味しい野菜を収穫するためには仕方がないのです。
せっかく出てきたのに抜いちゃうのはかわいそうだよ~
そうね~でも、このまま大きく育ってしまうと栄養の取り合いになってしまって、細長く育ってしまって病気になってしまうのよ~
一般に「間引き」は本葉が1枚になった時、本葉が2~3枚になって混み合ってきた時、そして本葉が4~5枚頃に行います。
葉の色が良くて、茎や葉がしっかりしているものを残して、適した間隔にしていきましょう。
美味しい立派な野菜を収穫するためには大切な作業だよ~
おわりに
いかがだったでしょうか。
今回は種まきについてお話ししました。
種まきには「点まき」「すじまき」「ばらまき」の3種類あります。私たちはマルチに穴をあけて点まきしています。
種を購入する際は、店の外で直射日光に当たっているようなものは買わずに、保存状態の良いものを購入しましょう。
種が発芽するには「温度」と「水分」そして「酸素」の3つが必要になります。
種には発芽率というものがあって、例えば今回購入したトウモロコシの種は発芽率「75%」です。ですので種は多めにまきます。
ちょっとかわしそうですが、発芽したら「間引き」します。
「間引き」は美味しい野菜をたくさん収穫するためには欠かせない作業です。
最後まで読んでくれてありがとうニャー
「図解だからわかりやすい野菜の育て方のコツ」2017年4月30日