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猫のいる生活
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ミルクのやさしさに包まれて

masaaki53
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我が家にレイちゃんがやってきたのは、今からちょうど3年前。
まだ小さな体で、ちょこちょこと歩く姿はまさにぬいぐるみのようでした。

そのとき、家にはすでに先住猫のミルクがいました。
キジトラの短毛、当時6歳。落ち着きがあり、でもどこかツンデレな一面もある、我が家の“女王さま”です。

猫同士の相性というのは本当に難しくて、迎え入れる側としてはいつも少しドキドキします。
「仲良くできるだろうか」
「ミルクは受け入れてくれるかな」
そんな不安もありつつ、私たちはレイを迎え入れる決断をしました。

そして、その心配は、意外なほどすぐに解けました。

Instagramのリールにも映っているあの瞬間。
ミルクが、まだ頼りなげに座っているレイちゃんのそばへ、そっと顔を近づけて──

まるで、「ようこそ。ここはもう、あなたの家だよ」
そんなふうに語りかけているように見えたのです。

ミルクは、決してべたべたと甘えるタイプの猫ではありません。
人に対しても、他の猫に対しても、自分のペースを大事にするタイプ。
でも、そんな彼女が見せてくれた“やさしいまなざし”に、私たちのほうが驚かされました。

レイも、最初こそ緊張していたものの、ミルクのそばにいると安心するようで、いつの間にか彼女のあとをついて歩くように。
一緒に毛づくろいをしたり、同じクッションで寝たりする姿が見られるようになるまで、そう時間はかかりませんでした。

ミルクにとっても、レイという存在は“自分の時間”を少しずつ変えてくれる、そんなきっかけになったのかもしれません。

それまで一人で静かに過ごす時間が多かったミルクですが、レイが来てからは、誰かと触れ合う時間が自然と増えました。
甘えん坊というほどではないけれど、“一緒にいる心地よさ”を、レイが少しずつ引き出してくれたのだと思います。

猫同士の関係には、上下関係だけではない、もっとやわらかな“空気のようなつながり”があるように感じます。
ミルクとレイは、まさにそんな関係でした。

レイが大人になった今も、その関係は続いています。
レイがミルクにくっついて寝ている姿、ミルクがレイに場所を譲ってあげる姿。
どちらが上でも下でもなく、ただ一緒にいることを自然に受け入れている──そんな関係です。

あのときのリールを見返すたびに、私はいつも少し胸があつくなります。
猫たちは、ちゃんと“愛”を知っている。
ちゃんと“家族になること”を理解している。

言葉ではない、しぐさやまなざし、距離感で伝え合う彼女たちのやりとりは、いつも私たちに大切なことを教えてくれます。

「やさしさは、静かに伝えるもの」
「家族になるって、寄り添うこと」

そんなことを、ミルクとレイの出会いから教えてもらいました。

レイちゃん、ようこそ、うちの子になってくれてありがとう。
そして、ミルク。あなたのやさしさに、何度も心が救われました。

これからも、2匹の“ちょうどいい関係”が、ずっと続いていきますように。

ABOUT ME
まさあき
まさあき
気づけば猫中心の毎日です
「ミャー」と鳴けば誰かが振り向く。そんな我が家は、猫たちが主役。
親子3人と、ミルク(9歳)、レイ(3歳)、パン(1歳)の3匹と一緒に、 小さな庭で野菜を育てながら、静かににぎやかに暮らしています。
時に節約、時に副業。
そんな日常の中に、ふと顔をのぞかせる猫たちのしぐさが、今日のごほうび。
そして、いつも心の中にいる長毛キジトラのスズ(2007–2023)にも、ありがとうを込めて。
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