テーブルの上でぐっすり。ミルクの寝顔と、ちょこっといたずら

猫の寝顔ほど、心をとろけさせるものはない──。
そう、私は今日もまた、ミルクにやられてしまいました。
場所はリビングのテーブルの上。
いつものようにPC作業でもしようと部屋に入ると、
そこには、どーん、と大胆に寝そべるキジトラの女王様、ミルクが。
テーブルの上ですよ、テーブルの。
人間なら「お行儀悪い!」って怒られる場所に、堂々と。
しかもすやすやと、本気寝。
もちろん、猫には人間のルールなんて関係ありません。
そこが暖かいなら、
気持ちいいなら、
そこがベストポジションになる。
そんな猫の哲学を、今日も全力で実行しているミルク。
寝顔は幸せそのもの。
丸めた前足、ぴょこんと伸びた後ろ足、微妙にふるふるしているヒゲ。
見ているだけで、こちらまで眠くなりそうです。
──で。
ここで私の悪い癖が出ました。
「……ちょっとだけ、ちょっかい出してみようかな。」
だって、あまりにも無防備なんです。
あまりにも可愛すぎるんです。
そっと近づき、やさし〜く、肉球にタッチ。
ぷに。
すると──
ぴくっ!
ミルクの後ろ足が反応しました。
ぴくぴくっと小刻みに震えて、またストンと元に戻る。
……かわいい(即落ち)。
これはダメだ、楽しい。
また、そっとぷに。
また、ぴくっ。
テーブルの上で、寝ぼけながら足だけ反応するミルク。
その間も顔は完全に無防備な寝顔のまま。
「やめてよぉ」みたいな抗議もなし。
「うざいなぁ」って猫パンチもなし。
ただ、足だけ正直にぴくぴく動く。
ああ、神よ。
なぜこの世にこんな尊い存在を送り込んでしまったのか。
ちなみに、テーブルの上にいることについては、私はもう何も言いません。
だって、あまりにも自然体だから。
そこにいるのがあたりまえみたいな顔で寝ているから。
むしろ、「あ、どうぞごゆっくり」という気持ちにすらなってきます。
それに、テーブルの上って実は猫にとって理想的な場所らしいです。
高い場所で、周囲を見渡せて、安心感がある。
しかも我が家のテーブルは、日当たりもバッチリ。
そんな条件がそろった場所に、猫が集まるのは当然。
人間の都合なんて、後回し。
結局、私は作業を後回しにして、しばらくミルクの寝顔を眺め続けました。
ちょっかいを出したり、ぷにぷにしたり、写真を撮ったり、動画を撮ったり。
「何やってるんだろう、私……」
そんな気持ちが頭をよぎる瞬間もありましたが、すぐに打ち消しました。
これが正しい休日の過ごし方だ。
ミルクの寝顔を眺める。
ミルクの肉球に触れる。
ミルクの足のぴくぴくに一喜一憂する。
それだけで、もう十分に心が満たされる。
猫のいる生活って、たぶん「効率」とか「生産性」とか、
そういうものとはまったく別の次元にあるんですよね。
「今、ここにある幸せ」を、全力で感じること。
それが猫たちの教えてくれる生き方なのかもしれません。
今日もまた、ミルクに教わりました。
テーブルの上でも、どこでも、
寝たいところで寝て、幸せそうに過ごすのがいちばんなんだって。
さて、そろそろ私も隣の椅子に座って、昼寝でもしようかな。
ミルクの寝息を子守歌にして──。
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