お腹なでなではOKだけど…ミルクちゃんの“それ以上はNG”な距離感

我が家の愛猫ミルクちゃんは、お腹をなでられるのが大好きです。
お腹を優しくさすってあげると、すぐにゴロゴロと喉を鳴らし、うっとりと目を細めて気持ちよさそうにしています。
撫でているときのミルクのお腹はふわふわでぽかぽか。
柔らかな毛並みに触れていると、伝わってくる温もりにこちらまでほっとしてしまいます。
仰向けになってお腹をこちらに向けるその姿は、まるで「もっとなでて」と言っているかのよう。
こんな無防備な格好で甘えてこられると、飼い主としても嬉しくなってしまいますよね。
ところが、お腹をなでている最中に、ふとイタズラ心が芽生えてしまうことがあるんです。
気持ちよさそうに目を細めるミルクを見ていると、そのまま前足をそっと“つかんで”みたくなってしまって……。
そして実際に手を伸ばしてみると、なぜかミルクにやんわりと拒否されてしまいます。
スッと前足を引っ込められたり、私の手を軽く押し返されたりして、まるで「それはダメ」と言われているかのよう。
決して強く噛んだり引っかいたりするわけではなく、あくまで穏やかな拒否なのですが、こちらの試みはきっぱり阻止されてしまうのです。
飼い主としては、思わず「いいじゃん、少しくらい手をつかませてよ〜」と心の中でぼやいてしまいます。
気持ちよさそうにしているんだから、そのまま少しぐらい握らせてくれてもいいのにな…ついそんな贅沢なお願いをしたくなってしまうんですよね。
もちろん、ミルクにこの心の声が届くわけもなく、当の本猫(ほんねこ)は何事もなかったかのように再びゴロゴロとご満悦です。
とはいえ、こうしてお腹を存分になでさせてくれるだけでも、十分幸せなんですけどね。
懲りずに何度かチャレンジしてみても、結局ミルクはつかませてくれません。
そーっと気づかれないように手を近づけてみたり、タイミングを変えてみたりと、それなりに工夫もしてみるのですが……やっぱりダメなものはダメですね。
さすがに少し諦めが入りますが、毎回やんわりと拒否するミルクの様子がそれはそれで可愛らしくて、こちらもついクスッと笑ってしまいます。
「もう〜、けち!」なんて冗談まじりに声をかけつつ、実は私も内心ではその健気な抵抗をちょっと楽しんでいたりするんです。
猫という生き物は、甘えたい気持ちと自分のペースを大切にしたい気持ちが両方あるのでしょうか。
まさに「ここまではOK、でもそれ以上はちょっと…」という絶妙な距離感を持っていますよね。
今回のミルクも、お腹は喜んで差し出すのに、手をつかませることだけは頑なにNGなんです。
そんな分かりやすい線引きが、なんだか可笑しくて、でもいかにも猫らしいなあと微笑ましく感じられます。
猫飼いの皆さんなら、「うちのコも同じ!」とクスッと共感してしまう方も多いのではないでしょうか。
それでも私は、可愛いミルクに誘われるとまた懲りずにチャレンジしてしまいそうです。
「今度こそ握らせてもらえるかも…?」なんて期待しつつ、そしてきっとまたスルリとかわされて――。
ふふ、こんな何気ない攻防も、猫と暮らす日々の楽しみのひとつですね。
ちなみに、このときの様子はInstagramのリールでも動画でアップしています。
ミルクちゃんの実際のリアクションを、ぜひそちらでもチェックしてみてくださいね。