新聞紙で作られたバッグ【障がい者の労働支援】
新聞で手作りした「バッグ」が、部屋のテーブルの上にあるのを見つけました。
この「バッグ」は古新聞でしっかりと丁寧に作られています。
なによりも一生懸命作ったことが伝わってきます。
写真のような見た目ですが、持つ所も付いていて、ティッシュ―の箱が2つ入るかな~?というくらいで、それほど大きくはないです。
この「袋」はどんな人が作っているのかな?
このまま捨てるのにはちょっと勿体無いかな~っと思うほどです。
この新聞バッグをどこから持ってきたのか、妻から聞いてみました。
この「バッグ」は週に一度、市役所にパンやお菓子を売りに来る「就労支援センター」の方が、レジ袋代わりに「新聞紙のバッグ」に買ったパンを入れて渡してくれるそうです。
うちの奥さんは、ほぼ毎週買ってきます。
ここのパンやお菓子は安くて、とても美味しいのです。
就労支援センターで働いている障がい者の方が、自分たちで新聞のバッグを作り、パンを焼き、そして売りに行くのですね。
そう考えると、胸が熱くなります。
http://www.koutoku.or.jp/welfare/farming/
この「就労支援センター」は、障がい者の方が「仕事」をすることで、社会的自立を目指す「就労継続支援B型事業所」です。
障がい者の方は、パンの製造販売・内職・洗濯・除雪・ブドウ園の仕事をして、作業分のお金をもらいながら働くことができます。
就労継続支援B型
障害者総合支援法(旧障害者独立支援法)に基づく就労継続支援のための施設です。
現時点で一般企業への就職が困難な障がいをお持ちの方に就労機会を提供するとともに、生産活動を通じて、その知識と能力の向上に必要な訓練などの障がい福祉サービスを供与することを目的としています。
B型は雇用契約を結ばず、利用者が作業分のお金を工賃としてもらい、比較的自由に働ける「非雇用型」です。
B型の他にも「A型」と「移行支援」があります。
就労継続支援A型
障害者総合支援法(旧障害者独立支援法)に定められた就労支援事業の一つ。
一般企業への就職が困難な障がいに就労機会を提供するとともに、生産活動を通じて、その知識と能力の向上に必要な訓練などの障がい福祉サービスを供与することを目的としています。
障がい者と雇用契約を結び、原則として最低賃金を保障するしくみの「雇用型」の障がい福祉サービスです。
就労移行支援
障害者総合支援法(旧障害者独立支援法)に定められた就労支援事業の一つ。
一般企業に就職を目指す障がいをお持ちの方に対し、就労に必要な知識・能力の向上を目的とした訓練や準備、就職活動支援及び就職後の職場定着支援を行います。
新聞紙の「バッグ」によって、就労支援センターの存在を知る良い切っ掛けになりました。
障がい者が働ける場所。そして支援する事業。
今まで知らなかったのが恥ずかしいですね。
この袋は捨てずに集めてみようかな・・・